免責事項:本記事は一般的な情報を提供するものであり、特定の国、地域、金融商品への投資を推奨するものではありません。
海外投資とは、日本以外の国や地域にある資産、企業、事業などへ資金を投じる資産運用の総称です。居住地が日本でも、投資対象が海外であれば、この範疇に入ります。
新興国投資は、経済や金融市場が発展過程にある国・地域を対象とする投資を指して使われます。
本記事では、主な方法の違い、新興国が注目される背景と限界、海外投資で分けて考えたいリスク、海外の貸付事業が関係するファンドの見方を整理します。
海外投資の主な方法
| 投資方法 | 主な対象 | 主な特徴 |
| 海外株式 | 海外企業 | 企業業績や市場価格、為替の影響を受ける |
| 海外債券 | 海外国債、企業債 | 発行体の信用力、金利、為替が関係する |
| 投資信託・ETF | 複数の海外資産 | 一つの商品で複数地域へ投資できる場合がある |
| 海外不動産 | 海外物件、不動産事業 | 現地法制度、管理、売却環境が関係する |
| 海外事業に関係するファンド | 貸付事業、事業投資等 | 資金使途、関係者、事業結果が関係する |
同じ「海外投資」でも、収益の構造やリスクは異なります。海外株式は市場価格と企業業績が中心になりやすく、海外債券は発行体の信用と金利、為替が影響します。
投資信託やETFは、一本で複数の国や資産に投資できる場合があります。その分、商品の地域配分、通貨、費用などを確認しないと、どのようなリスクがあるのか分かりにくいことがあります。
海外不動産は、現地の所有・賃貸・売却の法制、管理の実態、買い手の厚みが成果を左右します。国内の不動産と同じ感覚で換金性を想定することは適当ではありません。
海外事業に関係するファンドは、市場価格より、資金使途、関係者、事業や返済の結果が成果に影響します。
新興国投資が注目される背景
新興国では、人口構成、都市化、消費市場の拡大、デジタルサービスの普及などが注目される場合があります。成長への期待は投資判断の一つの要素です。
ただし、国の経済成長と、個別の金融商品の成果は同じではありません。GDPや人口の数字が上向きでも、特定の企業、物件、借り手が計画どおりになるとは限りません。
経済全体が成長していても、為替が円高に振れれば円換算の成果は目減りし得ます。制度が変われば、事業の前提が変わることもあります。
インドネシアの経済やFintech市場、監督体制については、国別の記事で詳しく解説しています。
関連記事:
· インドネシア経済はなぜ注目されている?
· インドネシアのFintech市場とは?
· OJKとは?
海外投資で確認したい主なリスク
為替リスク
外貨と円の交換レートが変動すると、現地通貨ベースで利益が出ていても、円換算額が減少することがあります。逆に、現地では目減りしていても、為替で円換算が膨らむこともあります。
カントリーリスク
政治、経済、社会情勢、法制度、資本移動の制限等が、事業や資金回収に影響する可能性があります。為替リスクと重なることがありますが、同じものではありません。通貨が安定していても、規制や政情で事業に影響が出ることがあります。
信用・事業リスク
投資対象の企業、事業者、借り手が、支払いや返済を行えなくなる可能性があります。
法制度・規制リスク
金融規制、税制、投資家保護制度は国によって異なります。日本で慣れた枠組みが、現地でも同じとは限りません。制度変更が事業に影響する場合もあります。
情報リスク
日本語で入手できる情報が限られる場合や、現地情報の更新に時間差が生じる場合があります。情報が遅い、少ない、言語が違う、というだけで判断を誤ることがあります。
関連記事:カントリーリスクとは?海外リスクの見方
海外の貸付事業が関係するファンド
海外の貸付事業が関係するファンドでは、国名だけでなく、資金がどの法人を経由し、どの事業に使われるかを理解することが重要です。国名と、契約上の当事者は一致しないことがあります。
判断基準は、国の成長ストーリーより、資金経路、関係会社の役割、通貨、返済の前提、です。
Instacashの資金経路については、専用の記事で整理しています。
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海外投資で注意すべき点は、国を選んだつもりが、実際には特定の通貨、特定の法人、特定の事業に集中している、という状態です。
先進国の公開株投資での「毎日価格が見える」感覚で、新興国の事業やファンドに投資すると、判断を誤ることがあります。
関係する国、通貨、事業を特定し、投資判断をすることが重要です。
情報リスクは、調査不足だけではありません。開示の言語や更新頻度が違うと、得られる精度が下がります。
よくある質問
海外投資とは何ですか?
日本以外の国・地域にある資産、企業、事業などを対象とする資産運用の総称です。株式だけでなく、債券、投資信託、不動産、事業に関係するファンドなど複数あります。
新興国投資は先進国投資より有利ですか?
一概には言えません。成長への期待がある一方、政治、経済、制度、為替、情報面のリスクがあります。国の成長と、個別商品の成果は別です。
為替リスクとカントリーリスクは同じですか?
異なります。為替リスクは通貨価値の変動、カントリーリスクは国や地域の政治・経済・制度等による影響です。
海外事業に関係するファンドでは何を見るべきですか?
資金が向かう国・地域、関係する法人、事業内容、適用される制度を確認します。国名だけで判断せず、資金経路と返済の前提を書面で確認します。
まとめ
海外投資には、株式、債券、投資信託、不動産、海外事業に関係するファンドなど、複数の商品があります。
国の成長性だけではなく、投資対象、為替、信用、法制度、情報環境を分けて考えることが重要です。新興国への期待と、個別の成果を混同しないことが重要です。
参考資料
2. 金融庁「ソーシャルレンディングへの投資にあたってご注意ください」
