元利金とは?元本・利息・返済額の違いをわかりやすく解説

免責事項 本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定の金融商品への出資を推奨するものではありません。分配金の支払いや出資金の返還は保証されません。個別商品の条件は最新の契約締結前交付書面等をご確認ください。

元利金とは、元本と利息を合わせた金額です。貸付型ファンドでは借り手の返済元利金が受取原資に関係しますが、返済額と受取額は同じではなく、成果は保証されません。

元本・利息・元利金の基本

貸付型ファンドでは、借り手から営業者等へ支払われる返済元利金が、出資者への分配金や出資金返還の原資に関係します。ただし、借り手の返済額がそのまま出資者の受取額になるわけではありません。営業者報酬、費用、税金、為替差損益、損失などを契約条件に沿って確認する必要があります。

元本は、貸し手が借り手へ交付した金銭のうち、まだ返済されていない基本額を指します。契約当初の貸付額と、返済途中の元本残高は同じとは限りません。分割返済では、元本が返されるたびに残高が減ります。

利息は、元本の利用に対して契約上支払われる金銭です。利率だけでなく、計算対象となる元本、日数、起算日、端数処理、返済方式によって金額が変わります。表示された年率を単純に貸付額へ掛けた金額が、各回の利息になるとは限りません。

元利金は元本と利息を合わせた呼び方です。例えば、ある返済日に元本部分と利息部分が支払われるなら、その合計がその回の返済元利金になります。遅延損害金や手数料まで元利金に含めるかは契約の定義を確認します。

「元金」と「元本」は日常的には近い意味で使われますが、書面内で用語を定義している場合はその定義を優先します。複数資料で表記が異なるときは、金額と計算対象を照合します。

返済方式によって内訳は変わる

元金均等返済では、各回に返す元本部分をおおむね一定にし、残高に応じた利息を加える考え方が用いられます。元本残高が減るにつれて利息部分も減り、元利金の合計が変化する場合があります。

元利均等返済では、一定条件の下で各回の元本と利息の合計を均等に近づけます。返済初期は利息部分が相対的に大きく、進むにつれて元本部分が増えるのが一般的です。ただし、実際の計算は契約条件によります。

満期一括返済では、期間中に利息を支払い、元本を満期にまとめて返す形や、元本と利息を満期に支払う形があります。貸付型ファンドの運用期間と借り手の貸付期間がどう対応しているか、書面で確認します。

返済方式は、資金が戻る時期と残高の推移に影響します。分割返済だから出資者へ毎回元本が返還される、満期一括だから期間中の分配がない、と一律には言えません。営業者から出資者への支払い方法は、出資契約で別に定められます。

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貸付型ファンドでの分配原資との関係

貸付型ファンドでは、営業者等が借り手から元利金を回収します。そのうち利息収入は分配金の原資に関係し、元本回収分は出資金返還の原資に関係するのが基本的な考え方です。しかし、実際の計算と支払時期はファンドごとに異なります。

借り手が支払う貸付利率と、出資者に示される想定利回りが同じとは限りません。営業者報酬、組成・管理費用、送金費用などが差し引かれる場合があります。海外案件では通貨換算やヘッジ費用が関係することもあります。

また、複数の貸付先で構成されるファンドでは、一部の借り手が予定どおり返済しても、別の貸付先の遅延や損失がファンド全体の分配・返還へ影響する可能性があります。個々の返済とファンド全体の支払いを分けて考えます。

分配金には利益の分配だけでなく、契約により出資金の一部返還が含まれる場合もあります。

返済額と受取額が一致しない理由

第一の理由は、契約関係が異なることです。借り手は貸付契約に基づいて営業者等へ返済し、営業者は匿名組合契約等に基づいて出資者へ支払います。二つの契約の計算日、費用、支払条件は同一とは限りません。

第二の理由は、控除項目があることです。営業者報酬、回収費用、租税、公租公課などが収益や財産から控除される場合があります。控除の対象が利息部分か元本部分か、いつ計上されるかも書面で確認します。

第三の理由は、損失や遅延です。借り手の返済が一部にとどまる場合、回収した金額をどの順序で元本、利息、費用へ充当するかによって結果が変わります。回収手続中は、最終的な出資金返還額が確定しないこともあります。

第四の理由は、支払時期です。借り手から入金後、計算・確認を経て所定の分配日に支払う場合があります。返済日と分配日が異なること自体を直ちに異常とみなさず、契約上のスケジュールと照合します。

書面とマイページで確認する項目

契約締結前書面交付ではでは、貸付額、貸付利率、運用期間、返済方式、分配予定を確認します。「予定」「想定」という表示は確定した受取額ではありません。どの条件が変わると分配見込みが変化するかを確認します。

また、収益の計算、営業者報酬、費用、損失負担、分配・出資金返還の時期を確認します。数式が示されている場合は、貸付元本と出資金、貸付利息と分配金を取り違えないよう、それぞれの定義を確認します。

運用中は、返済予定と実績、元本残高、分配明細を確認します。返済が遅れた場合は、遅延している元本と利息、今後の対応を分けて確認します。表示が更新された日付も控えます。

税引前と税引後も区別します。源泉徴収や個人の税務は、出資者の状況によって最終的な扱いが異なる可能性があります。税率や申告については最新の公的情報や専門家へ確認します。

FAQ

元利金と返済額は同じですか?

元本と利息だけを返す場合は近い意味になりますが、手数料や遅延損害金を含むかなどで異なることがあります。契約書面の内訳を確認してください。

借り手の利息がすべて分配金になりますか?

いいえ。営業者報酬や費用、損失、税金、為替などが関係する場合があります。貸付利息と出資者の分配金は別に計算されます。

元本が返済されたら出資金も同日に戻りますか?

必ずしも同日ではありません。ファンドの分配日、清算手続、契約終了条件に従います。個別のスケジュールを確認します。

まとめ

元利金は、元本と利息を合わせた金額です。貸付型ファンドでは、借り手の返済元利金が分配金や出資金返還の原資に関係しますが、返済額と出資者の受取額は同じとは限りません。返済方式、営業者報酬、費用、損失、支払時期を分け、交付書面、明細で確認しましょう。

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参考文献

· e-Gov法令検索「民法」

· 金融庁「ソーシャルレンディングへの投資にあたってご注意ください」

· 第二種金融商品取引業協会「『ファンド』投資の留意点」